ホンマでっか!?な衝撃内容の動画をみました。
タイトルが「休息日を無くすべき3つの理由」というこの動画
話者は運動生理学の博士号 (Doctorate in exercise physiology) を持っていて、
栄養・健康の分野でコンサルを務める Jim Stoppani さん。
休息日を無くすことが健康改善のポイント!週7日運動することが大事だ!
と言っています。
既知の「筋トレしたら24時間以上は休息すること(超回復)」が見事に否定されています。
論点は生活における休息(運動しない日や家に引きこもる日)であって、
筋トレした部位を超回復のために休ませる休息とは別かと思いきや…
筋トレを含む運動を毎日行おう!と主張されています。
毎日の運動は確かに重要ではありますが。
ホンマでっか!?の精神で見ることをお勧めします。
彼が主張する休息日をなくすべき3つの理由が下記。
脂肪燃焼
運動をすればするほどカロリーを消費し、燃焼される脂肪が増えることは明らかです。
脂肪は消費カロリーが増えるほど燃焼されますが、
筋繊維の中にある”代謝遺伝子(metabolic genes)”が活性化することでも燃焼されます。
筋繊維の代謝遺伝子は、運動、特にダンベルやバーベル等のウェイトを使ったウェイトトレーニングを毎日行うことで活性化されます。
”毎日”行うことは、活性化状態を保ち、多くの脂肪を燃焼することにつながります。
筋肉の成長
運動と筋トレを毎日行うことで筋肉が強く、成長するかもしれないことが研究で示されています。
筋繊維の代謝遺伝子と同様に、
毎日筋肉を刺激することで、タンパク質合成のプロセスが活性状態となり、
筋肉の大きさと強度の向上につながります。
1日も休むことなく筋トレをすることで、タンパク質合成プロセスを活性化したままにできます。
(ホンマでっか!?)
ちなみに
「筋肉がタンパク質でできていること」は事実で、こちらの記事で詳細に説明しています。
健康
再掲しますが、
健康状態を改善する鍵は、運動によって遺伝子を活性化することにあります。
毎日の運動によって代謝遺伝子を活性化することは、ガンや心臓病、糖尿病などの病気のリスクを低減させ、寿命を延ばすことにつながる可能性があります。
以上。
参考文献には以下を読まれたようですが、アブストラクトに毎日の運動を助長するようなことは書かれていません…
Gjevestad, G. O., Holven, K. B., & Ulven, S. M. (2015). Effects of exercise on gene expression of inflammatory markers in human peripheral blood cells: a systematic review. Current Cardiovascular Risk Reports, 9(7), 34.